小中学生に電子辞書は必要でしょうか?

 もうじき、4月になります。学校では新学期になり、書店でも辞書が並ぶ季節です。

最近は、電子辞書が当たり前になり、紙の辞書を買い求める学生は減ってきているかもしれません。

 

数年前ぐらいなら、職業柄、電子辞書がよいのか、紙の辞書がよいのかということをたずねられることもあり、ブログなどの記事をお見掛けすることもありましたが、高校生ぐらいになると、皆当たり前のように電子辞書を使う時代になったようです。

 

 ただ、まだ小学生や中学生はどうかというと、Casioのラインナップには小学生用と中学生用、Sharpのラインナップにも中学生用がありますが、まだ電子辞典は早いのではないでしょうか。

 

その一番の理由は、小中学生の場合、辞書を持ち歩く生徒が少ないからです。高校生にもなると、家と学校と塾や予備校に辞書を持ち歩かないことには、十分な日々の学習ができません。しかし、小中学生の場合は、家に国語辞典と漢和辞典があれば用は足りるのではないでしょうか。英語の辞書は、学校の教科書の巻末に教科書に出てくる単語がアルファベット順に載っていることが多いため、英和辞典を引くこともありません。学校に辞書を持っていかなくてもよいので、持ち歩く必要はありません。

 

だったら、紙の辞書と比べて、価格で一桁違う電子辞書を子供に買い与えても、あまり有効活用せずに終わってしまうのではないでしょうか。版の大きい紙の辞書のほうがよいのではないでしょうか。

 

また、最近の小中学生は調べもの学習でインターネットを駆使しています。電子辞書の利点の一つは音声が収録されていることですが、たまに音声を聞くぐらいなら、インターネットの辞書サイトで十分だと思います。

 

 では、電子辞書が欲しくなるのはいつの頃でしょうか。高校の入学祝いで買ってもらう生徒もいることでしょう。でも、早い生徒は、中3の時にはほしくなるかもしれません。中3になって高校入試が近づいてくると、実力対策も必要になってきます。とくに、上位高を目指す生徒は、教科書レベルの単語だけでは不足してきます。それに、ある意味、意識が高いため、辞書を使った学習もしたくなります。先生に勧められるかもしれません。

 

 ですので、中3が電子辞書購入を検討する学年になると思います。

 

 では、その時、中学生用を買えばよいのでしょうか。それとも、高校生用のほうがよいのか。

 

 それは、次回考えたいと思います。